1933年4月16日、東京都練馬区生まれ。作曲家。
5人兄妹の長男として生まれ、兄妹それぞれが演出家、声楽家、演奏家、陶芸家という芸術一家の中で育つ。武蔵大学経済学部在学中より、作曲家である父・渡辺浦人に師事しながら音楽を学ぶ。昭和60年代頃からテレビが家庭に普及する中、週に10本以上のレギュラーを持つほどの売れっ子作曲家として、テレビドラマやアニメーションで1万曲を超える楽曲を生み出す。特に毎週ゴールデンタイムに放送されるアニメーションの主題歌ではヒット曲が多く、渡辺岳夫の音楽は映像と一体化して人々の心に深く刻み込まれている。そのメロディーは放送を通して国内外で広く親しまれ、世代を超えて今も多くの人々に受け継がれている。元年の1989年6月2日に癌のため56歳の若さでこの世を去る。